【建物】平面図でみるこだわりの家・3選

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仕事柄、軸組設計や構造計算をしていく中で、さまざまなな平面プランに触れてきました。
その中で、施主にとって唯一無二の住まいにする為、さまざまな個性や工夫をデザイン・設計しているプランも多数ありました。
今回は『平面図からみたこだわりある家を』3選ご紹介します。
これを参考に、ディテールまでこだわった平面プランを提案してみてはいかがでしょうか。




はね出したバルコニーがある家



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2階のリビングからつながる大きいバルコニー





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3Dパースをよく見ると、下に柱が無いんです!!





まるで空飛ぶ絨毯みたい。



バルコニーを広くしたいという、施主の要望が感じられますね。




バルコニーがあるメリット


暮らしが楽しくなる

子どもが鬼ごっこやビニールプールで遊んだり、家庭菜園に挑戦してみたり、家族でバーベキューをしたり、肌を焼いたりする等、さまざなな活用ができます。
また、喫煙場所にもなるので、わざわざ外で吸う必要もなくなります。





家事が楽になる

2階は陽当たりが良く視線も気にならないので、洗濯物が早く乾きます。また、手すりを活用して布団を干すことができます。



干した後のお布団で寝ると幸せな気分になりますよね。



いっぽうで、生ごみや資源ごみの一時保管場所にもなったり、もしもの時の避難場所としても有効です。




バルコニーがあるデメリット


構造的に不安

この物件ならではですが、バルコニーの下は柱がなく、桁をはねだして組んでいます。構造的に非常に不安です。
多積雪地域では雪すかしが必須になるでしょう。



はねだしが危険な理由は↓↓





雨漏りのリスク

下地材であるFRP防水は、約10年ごとにメンテナンスが必要になります。(予算は5~7万円)  
いっぽうで、防水施工が悪いと経年的に劣化していき、雨漏りが発生しやすくなります。
なので、施工は安さ・速さではなく信頼できる業者に頼むのが一番です。




防犯的な弱点

バルコニーが広いと物置や車庫など、よじ登ることができる足場が増えてしまいます。また、プライバシー確保の為、視界を遮っている物件が多く、泥棒にはもってこいの場所になります。  
したがって、強化ガラスや防犯カメラを設置するなどの対策が必要です。




渡り廊下がある家



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斜めの敷地にあわせてA棟は平行四辺形に、B棟は垂直・水平の形に仕上げています。





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間仕切が区別されて、まるで家が二つあるようにも見えます。      




渡り廊下があるメリット


中庭がつくれる

家のかたちがH型・凵型になり、空きスペースに中庭がつくれます。庭を眺めながら廊下を渡る といった動線の楽しみが生まれます。





プライバシーの確保

通常の物件よりプライバシーを確保できるので、二世帯住宅や同居人がいる場合に適しています。
各棟に玄関を設置することで、渡り廊下が共用部になり、棟を完全に分割できます。





渡ってみたくなる興味

平面図を見たときに、真っ先に『渡ってみたいな』と思う人も多いでしょう。
渡り廊下がその家の象徴になる可能性も大いにあります。




渡り廊下があるデメリット


延焼の恐れ

火事が起きた時、棟から棟に延焼する恐れがあります。
建物とつながる開口部の防火対策が求められます。





動線が長い

例えば、A棟に洗面所→B棟に脱衣所があったりすると生活動線が長くなり不便です。
なので、A棟に寝室→B棟に書斎など、比較的活用頻度が少ない部屋をつなぐ工夫が必要です。





耐震性を配慮

個別の棟で耐力を確保すると共に、家全体でも壁量を満たすように筋違や耐力壁を配置しなければなりません。




ルンバの家がある



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畳が小上がりになっており、ルンバ収納スペースを確保しています。



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こだわりがスゴイですよね。



ここでは、小上がり和室の特徴を解説していきます。




小上がり和室があるメリット


和室が汚れにくい

段差があるのでゴミや埃が溜まりにくいです。





下にスペースが生まれる

衣類や書籍、雑貨はもちろん、今回紹介したルンバなどを収納するスペースを確保できます。
また、その空間を利用して掘りごたつにするアイデアも人気です。





段差を活用できる

縁に座ることでイスの代わりになります。
また、段差があることで立体感が生まれ、特別な部屋である雰囲気を感じます。




小上がり和室があるデメリット


本格的な和室には合わない

化粧柱や鴨居、長押、廻縁、台輪などがある真壁和室となると、設計・景観的にミスマッチかもしれません。





インテリアのデザインが難しい

全壁が少ないので、家具や家電を置く場所に苦労するでしょう。
また、面積が狭いケースが多く、物を置くとより窮屈にみえます。





赤ちゃんやお年寄りに不向き

バリアフリーにならないので、昇り降りが危険・不便と感じる人も少なくありません。





平面図は施主の『こんな家にしたい』という想いから生まれるものです。
なので、今回紹介した物件のように、ディテールにこだわりたい人は、設計士やデザイナーと二人三脚となって、詳細に打ち合わせすることが求められます。





ちなみに、150坪を超える物件はワインセラーの部屋がありました。





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階段の下が土間になっており、そこにワインを保管できます。





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土間まで床を下げています。



なんて贅沢な!!!