【建物】柱や梁にはどの木が適している??

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安心・安全で長く住み続ける為に、柱や梁といった軸組はとても重要です。


軸組(伏図)に関する情報は↓↓を参考にしてください。



いっぽうで、構造材となる『木』も樹種によって強度や耐久性がバラバラです。
軸組みが良くても、材料選びを間違えると地震に強い家とはいえません。

今回は『構造材に適した木の種類』、『施主が提案できること』をご紹介します。




構造材に適した樹種

米杉


北米の太平洋岸に分布しています。
正式には杉属でありませんが、木材が赤褐色であることから、ベイスギの和名がつけられました。



メリット:殺菌力、防虫力がある
デメリット: 塗装しにくい

耐久性:★★★★☆
硬さ:★★☆☆☆
腐りにくさ:★★★☆☆
加工のしやすさ:★★★★☆
価格の安さ:★★★☆☆




米松


北米の太平洋岸に分布した針葉樹です。成長すると高さが70mを超える大木になります。


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出典:「wood center」木材商品一覧
https://www.03-woodcenter.com/products/

メリット:使い勝手が良く、大量輸入している
デメリット: ヤニが出やすい

耐久性:★★★☆☆
硬さ:★★★☆☆
腐りにくさ:★★★☆☆
加工のしやすさ:★★★★☆
価格の安さ:★★★☆☆




米栂


こちらも北米産の材木です。湿気に弱い性質を持ちます。


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出典:「wood center」木材商品一覧
https://www.03-woodcenter.com/products/

メリット:価格が安い
デメリット: 耐久性や耐水性、耐腐性が劣る

耐久性:★☆☆☆☆
硬さ:★★☆☆☆
腐りにくさ: ★★☆☆☆
加工のしやすさ:★★★★★
価格の安さ:★★★★★




米ヒバ


アラスカ州からオレゴン州の太平洋岸に広く分布しています。好き嫌い別れるヒバ特有の香りがあります。


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メリット:耐久性や耐腐性に優れている
デメリット: ヒバ特有の臭気がある

耐久性:★★★★★
硬さ:★★★☆☆
腐りにくさ: ★★★★★
加工のしやすさ:★★★☆☆
価格の安さ:★★☆☆☆




レッドウッド(赤松)


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ロシアのシベリア地方に広く分布しています。加工性が高いため集成材に用いられます。



メリット:加工性が高い
デメリット: 強度がやや劣る

耐久性:★★☆☆☆
硬さ:★★☆☆☆
腐りにくさ: ★★★☆☆
加工のしやすさ:★★★★★
価格の安さ:★★★★☆




杉(国産)


日本で1番広く分布している木です。杉特有の香りを持ち、乾燥収縮が早いです。



メリット:地産材を使用することで、補助金がもらえる場合がある。
デメリット: 赤身と白太が混在しており、色のばらつきがある。

耐久性:★★★☆☆
硬さ:★★★☆☆
腐りにくさ: ★★★☆☆
加工のしやすさ:★★★★☆
価格の安さ:★★★★☆




桧(国産)


人気が高い材で、心地よい香りがします。
耐水性や耐腐性も優れています。



メリット:リラックス効果がある
デメリット: 着色性に劣る

耐久性:★★★★☆
硬さ:★★☆☆☆
腐りにくさ: ★★★★★
加工のしやすさ:★★★☆☆
価格の安さ:★★★☆☆
    



集成材(レッドウッド)


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集成材とは、ラミナーと呼ばれる小さい木材を接着剤で構成した構造材です。規格化されているので、狂いが少なく安定しています。



メリット:製品が安定している
デメリット: 接着剤を使用している

耐久性:★★★★☆
硬さ:★★★☆☆
腐りにくさ: ★★★★☆
加工のしやすさ:★★★★★
価格の安さ:★★★☆☆





以上が構造材に適する樹木になります。


結局どの木が1番良いの??


全て同じ樹種にするのではなく、木軸によって使い分けるベストだと思います。





私の自宅は……

【土台】⇒耐水性や耐腐性に優れた米ヒバ
【柱、梁】⇒節や狂いが少ない集成材(赤松)
【束】⇒集成材を希望していたが、コストを削減を削減する為、米松

を選択しました。




施主が出来ること


工務店やハウスメーカー選びは、デザイン性やコスト重視で検討する人が多いでしょう。

いっぽうで今回紹介した、構造材における樹種の選択も、工務店選びの大切な要素となります。



例えば


・自社工場や、提携しているプレカット会社の材品質は良いか
・『柱に桧を使用したい』といった要望などに応えてくれるか
・構造材の仕入れ先が明快か



それを見極めるためのポイントをご紹介します。




認定を受けた製品か


さまざまな認定制度がありますが、とくにJASマーク認定の構造材は品質が良い証明となります。

JASマーク

厳格な含水率管理や寸法精度、品質管理が認められた構造材のみにJASマークが認定されます。




仕入れ先を明記しているか

輸入先や仕入れ先の地名が明記されているか確認しておきましょう。
また、国産材の原木品質は、A材、B材、C材、パルプ材の4種類に分類されています。
最高ランクの、A材を安定調達していることも大きな長所です。




強度実験されているか


柱だけでなく貫や間柱などの下地材も、設計上必要な強度が定められています。
取り扱っている材が基準値以上かを確認しましょう。




商品の種類が豊富か


土台、柱、梁、束など、各構造躯体の特性にあった樹種を選択できることが理想です。
多種多様な材を流通しているか、施主が樹種を選択できるのかを確認しましょう。





専門分野はホームページに載っていないことがあるので、営業に質問してみましょう。