【これを見ればOK】工務店選び、図面の描き方を徹底解説

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建築会社の選び方

工務店とハウスメーカーどっちがいいの?


注文住宅は工務店やハウスメーカー、ビルダー、建築設計事務所に依頼できます。
各建築会社の違いや、選び方についてご紹介します。



工務店

工務店とは、少数精鋭の地域密着型で年間数棟~数十棟の規模で活動しています。フローリングの樹種、照明やカーテンのデザインから棚の取っ手の形までオーダーメイドしてくれます。したがってプランの自由度は高いです。

安さ:★★★★
品質:★★
自由設計:★★★★
メンテナンス:★
工期:★★★

『メリット』
・住みたい家の要望に応えてくれる
・住宅メーカー、設計事務所で建てるよりも安価
・内装、設備に規定がなく自由に選択できる

『デメリット』
・会社の規模が小さいのでブランド力が乏しい
・展示場がないので、完成イメージができない
・少数精鋭なので工期が長くなる場合がある
・工務店によって品質にバラツキがある

『こんな人にオススメ』
地域に根強く周辺環境を網羅している工務店で、設計士や工事担任者といっしょに家づくりがしたい人



ビルダー

ビルダーは規模であらわすと、工務店とハウスメーカーの間に位置します。年間数百棟~数千棟の規模で活動しており、規格化された商品を提供しているところもあります。しかしながら、自社工場があるほど規模が大きいわけではないので、材料、設備等は関連会社から供給しています。

安さ:★★★
品質:★★★
自由設計:★★★
メンテナンス:★★
工期:★★★★

『メリット』
・住宅展示場に出展しているビルダーもあるため、完成イメージができる
・工務店よりも、規模が大きいので品質や、工期のずれが少ない

『デメリット』
・規格化された商品のみを扱っている会社もあるので、ビルダーを選ぶ前に情報収集しておく。

『こんな人にオススメ』
工務店よりも規模が大きい会社で自由に家づくりがしたい。また、展示場で完成イメージを想定してからプランニングしたい人



ハウスメーカー

着せ替え人形のように、シリーズ化されている間取り、設備、外装、内装材を選択して家を建てます。プランの自由度は工務店より劣りますが、限られた選択肢の中から商品を選ぶので、引き渡し後に破損や故障した場合のアフターケアが充実しています。 また、会社の規模が大きいので、ブランド力があり信頼性も高いです。

安さ:★★
品質:★★★★★
自由設計:★★
メンテナンス:★★★★★
工期:★★★★

『メリット』
・会社の規模が大きいのでブランド力がある
・住宅展示場やカタログが豊富で家づくりのイメージがつきやすい
・引渡し後のアフターケアが充実

『デメリット』
・自由設計が限られる
・広告宣伝費用や人件費のコストがかかり価格が高い。
・機械的に打ち合わせが進むので家づくりをしている実感が湧きにくい

『こんな人にオススメ』
cmでよく見かけるブランド力のある会社で建てたい。また、引渡し後に定期点検や補修といったアフターケアを受けたい人

『ハウスメーカー一覧』



設計事務所

設計事務所はデザイン重視で、唯一無二の個性を「家」に与えてくれます。また、狭小地や、傾斜地などの条件が悪い敷地にも対応してくれます。コンペで入賞しているような有名建築家に設計してほしい施主も少なくありません。プランニングに時間はかかりますが、施主の目線でプラン提供してくれます。

安さ:★
品質:★★
自由設計:★★★★★
メンテナンス:★
工期:★

『メリット』
・デザインやプランの自由度が高い
・条件が悪い敷地にも対応してくれる
・施工は外注に依頼するので、好きな業者を選べる

『デメリット』
・設計料がかかり、価格が高い
・引渡しまでに時間がかかる
・デザイン重視なため居住性に難がある可能性も

『こんな人にオススメ』
近所でも評判になるような、デザインに特化した家に住みたい人

工務店、設計事務所は建てる都道府県ごとに検索しましょう。
SUUMOさんのURLを掲載させていただきます。



私は工務店に依頼しました。仕事柄、お世話になっているのも理由のひとつですが、その工務店は図面が丁寧に描かれており、その他の仕事も丁寧だろう想定できたので依頼することにしました。
家を仕上げるのは会社でなく、『人』なので、営業や、設計士の対応や態度も立派な判断材料になるでしょう。




良い工務店とは?


ハウスメーカーやビルダーなどブランド力がある会社は、信頼性もあり、当たり外れが少なく品質が良いイメージがあります。
工務店はどうでしょうか?カタログやモデルハウスといった情報が少ないので、善し悪しの判断が難しいでしょう。「工期がルーズで予算も上がった。」「打ち合わせを経る中で、理想の家とどんどんかけ離れていく……。」なんてことになれば本末転倒です。
後悔しないように、事前準備、調査してから自分にあった工務店を選びましょう。



インターネットで情報をつかむ

1番手っ取り早い方法です。社会概要や、施行事例、コンセプトは最低限確認しておきましょう。
施行事例で写真をたくさん載せている工務店は、 アピールしたいところが多い という意味合いになるので、ディテールまで凝っていることが伺えます。
逆に情報量が少なく、更新頻度が少ない工務店は、将来性に不安があると懸念されるので注意が必要です。

『チェックポイント』
・「高気密・高断熱」、「面材耐力壁」、「リビングに勾配天井」、「無垢材仕様」、「洋風仕様」など強みや得意分野がある
・10年以上続いており、年間20棟以上手がけている。
・施行事例の写真が豊富

インターネット・住宅情報誌で気になった会社を最低10社選んでおきます。



モデルハウスや内見会に行ってみる

インターネット・住宅情報誌で選んでだ10社の内見会、(あればモデルハウス)で完成イメージをつけましょう。モデルハウスは常時展示していますが、内見会は事前予約制で展示期間が僅かなので、ホームページでスケジュール確認しておきましょう。

10件も見学するのは大変だと思います。重々しく受け止めるのではなく、例えば、買い物帰りに夫婦、家族で気軽に寄ってみたり、
来店者プレゼント目的で訪れるのもOKです。
必ずアンケートの回答を依頼されますが、個人情報を教えたくない人はアンケートに応えなくてもOKです。

『チェックポイント』
・理想に近い規模(坪数)の家を見学する
・営業との相性
・メリットだけでなく、デメリットも質問する
・立ち見ではなく、ソファなどに座って暮らしをイメージする
・掃除が行き届いているか

中でも収納の多さ、部屋の明るさ、キッチンの広さなど、「理想の家」に当てはまっているか確認してみましょう。

参照↓↓

必ず「ビビッ」とくる家があるはずです。
内見会・モデルハウスで「ビビッ」ときた工務店を5社に絞ります。



工務店に行く

5社に絞ったら、実際に工務店へ訪ねてみましょう。その際にこんな家にしたい、こういった暮らしがしたいという意見や資料をもっていくとベストです。

詳細↓↓

「土地をどうするか」、「予算はいくらか」、「いつまでに住みたいか」は優先的に伝えてください。

詳細↓↓

「こんなことも分からないの。」、「いいから任せておけば大丈夫。」など、高圧的な対応をしてくる営業だと、気持ちよく打ち合わせできませんよね。家づくりは担当営業や設計士、工事担任者と長い付き合いになるので、接客対応も大切な判断材料になってきます。

『チェックポイント』
・接客対応が良いか
・予算内で家を建てられるか
・住みたい家の要望に応えてくれるか
・契約を先行して進めようとしてこないか




住み良い家にするために

どんな家に住みたい?


まずは、住みたい家について家族で話し合いましょう。とにかく多く意見を出すことが重要です。

こういった意見は、今後、工務店などで、設計士の意見収集のためにヒアリングやシートに記入する場合もあります。



当時、私たち家族が工務店から依頼され記入したシートです。


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【こんな暮らしがしたい】【新しいお家に期待すること】に分けられていますね。

字が汚くて、モザイクをかけていますが………笑

実際に記入したことは



【こんな暮らしがしたい】

・おひな様パーティ、ハロウィンパーティがしたい
・早く帰りたくなるような家
・朝早く、ゆったりした所でコーヒーが飲みたい
・家に帰ってくると家族の笑い声が聞こえる
・こどもが、かくれんぼできるくらい広い家
・大きな水槽で熱帯魚を飼いたい
・広い庭でバーベキュー
・いつか猫か犬を飼いたい
・こどもと一緒に勉強がしたい
・庭でキャッチボールやバトミントンがしたい
・大きいテレビでNBAや、海外ドラマが見たい
・炬燵でボードゲーム
・近所でもオシャレな家として評判に
・おおきなダイニングでたこ焼きパーティ
・夏は涼しく、冬は暖かく
・地震が起きても大丈夫
・静かな家



【新しいお家に期待すること】

・明るいリビング
・サンルームは広め
・カウンターがほしい
・パントリーがほしい
・見えない収納
・シューズクロークがほしい
・ファミリークロークがほしい
・余裕があれば書斎がほしい
・玄関ポーチにベンチを置きたい
・アーチの下がり壁
・汚れたら、勝手口で足を洗ってから家に入る
・なるべく廊下を設けたくない
・リビングに階段がほしい
・かわいい家具が似合うリビング
・収納は多めに


前もって考えていただけあって悩まずに記入できました。

意見が多いほうが設計士さんもやりがいにつながるそうです。




必要な部屋 そうでない部屋


限られた坪数のなかで、必要な部屋、そうでない部屋を分類わけしましょう。

下の表に最低限必要な部屋あると便利な部屋をまとめてみました。 





必要

チェック

玄関

  □

ホール

  □

リビング

  □

ダイニング

  □

キッチン

  □

クローゼット

  □

洗面所・脱衣所

  □

風呂

  □

廊下

  □

トイレ

  □

寝室

  □

子供室

  □


     

あったら便利

チェック

和室

  □

書斎

  □

ベランダ・バルコニー

  □

ロフト(屋根裏部屋)

  □

パントリー(食品庫)

  □

ファミリークローク

  □

外部物置

  □

サンルーム

  □

シューズクローク

  □

客室

  □

小屋裏

  □

勝手口

  □

ウッドデッキ

  □

2階にトイレ

  □

中庭

  □




たくさん種類がありますね。

それぞれ必要、必要でない部屋があるので、表を参考にまとめてみて下さい。

私の家はこんな感じ


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その中で設けて良かった部屋を紹介します。



シューズクローク
入口がアーチになっていて1つの部屋っぽいです。

ホールの必要性があまり感じられなかったので、ホールを狭くして、玄関、シューズクロークを広めに設計しました。

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ファミリークローク
一階のリビングの隣に設けました。
リビングからそのまま着替えることができます。

リビングはもちろん暖房がついているので、朝の寒い日はとくに助かります。

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サンルーム
こちらも広めに設計しました。洗濯物をゆとり持って干すことができます。

勝手口もそばにあるので、そのまま外にも干せます。

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逆に設ければよかったと今更ながら思う部屋ですが……

和室
客間がないので、設ければよかったと少し後悔しています。

書斎
個人的にゆったりしたスペースが欲しかった……笑

2階にトイレ
朝のトイレ待ちが大変です。笑

建物の規模によって限定されますが、新しい生活をイメージしながら取捨選択してみてはいかがでしょうか。




ゾーニング

部屋の広さを知る


各部屋の理想の広さを下にまとめました。


必要な部屋


部屋

坪数

玄関

1.5坪(3畳)

ホール

1.5坪(3畳)

リビング

10坪(20畳)

ダイニング

4坪(8畳)

キッチン

3坪(6畳)

クローゼット

合わせて3坪(6畳)

洗面所・脱衣所

2坪(4畳)

風呂

1坪(2畳)

廊下

適宜

トイレ

0.5坪(1畳)

寝室

6坪(12畳)

子ども室

3坪(6畳)



あったら便利な部屋


部屋

坪数

和室

4坪(8畳)

書斎

2坪(4畳)

ベランダ・バルコニー

0.5坪(1畳)

ロフト

0.5坪(1畳)

パントリー

0.5坪(1畳)

ファミリークローク

2坪(4畳)

外部物置

0.5坪(1畳)

サンルーム

2坪(4畳)

シューズクローク

0.5坪(1畳)

客室

3坪(6畳)

小屋裏

1坪(2畳)

ウッドデッキ

0.5坪(1畳)

2階にトイレ

0.5坪(1畳)

中庭

適宜

勝手口

適宜



表を参考にして、希望する部屋の坪数の合計が、家の坪数を超えていないか計算してみましょう。

あくまでも目安なので、上限5坪くらいは帳尻合わせができます。
(30坪は35坪まで)
(35坪は40坪まで)
(45坪だと50坪まで)

5坪以上になってしまったら、欲しい部屋を取捨選択する必要があります。

いっぽうで、広いリビングにする為に、部屋数を少なくする家もあるので、
希望する部屋の坪数の合計が、家の坪数以下になってしまう場合は、特に気にする必要はありません。



ちなみに私の家は、土地 70坪  建物 45坪です。(庭はほぼありません。笑)

部屋の種類

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これを計算してみると、44坪と近い数字になりました。




家のゾーニング


手順は以下の通りです



ゾーニングの手順
①. 検討した部屋をエリアごとに仕分ける
②. 玄関、勝手口の位置を決める
③. 部屋を配置してみる
④. 新しい家の意見や想いを図面に書いてみる
⑤. 新しい家の意見や想いをヒントに部屋の形を決める
⑥. 動線を書いて確認する
⑦. 窓の位置を決める



①.検討した部屋をエリアごとに仕分ける

検討した部屋の種類、広さをエリアごとに仕分けます。

エリアは大きく分けて4種類あります。

リビング・ダイニング・客間などの パブリックエリア

書斎・寝室・子供室・和室などの プライベートエリア

脱衣所・洗面所・風呂・サンルーム・キッチン・収納などの サービスエリア

玄関・ホール・廊下・階段など ムーブエリア

色分けすると見やすいです。

私の場合は 

パブリックエリア オレンジ色

プライベートエリア 紫色

サービスエリア 青色

ムーブエリア 緑色

で色分けしました。
        


②. 玄関、勝手口の位置を決める

玄関と勝手口はゾーニングを行う上で、大きなヒントとなります。


③. 部屋を配置してみる

玄関、勝手口の位置を決めたら、できるだけ各エリアごとにまとめて、ゾーニングしてみましょう。

・玄関の近くにはホール、廊下。勝手口の近くにはキッチン、又は脱衣室、洗面室、サンルームを

・日の当たる時間が長い南向きにパブリックゾーンを

・北面にサービスゾーンを

・プライベートゾーンは2階に

・テラスや庭とパブリックゾーン、プライベートゾーンをつなげる

・部屋の大きさはざっくりでOK

・パントリーや収納は今は配置しなくてOK

・ムーブゾーンを設けない方が動線がスッキリする

をヒントにしながら……。

私の家はこんな感じです。

1階
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④. 新しい家の意見や想いを図面に書いてみる

「どんな家で暮らしたいか」について、検討した意見、想いを図面に書き出します。

私の家はこんな感じ……

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2階

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⑤.新しい家の意見や想いをヒントに部屋の形を決める

「意見、想い」をヒントとして、部屋の形、収納場所や風呂の位置を決めていきます。

一番大切で、時間がかかると思います。でも、それ以上におもしろいとも思います。

「意見、想い」を建物のかたちに反映できたら、文字を消しましょう。
解決できなかった「意見、想い」は、今後解決するために文字を残してきましょう。

私の家を参照にしてみて下さい。

1階

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・こたつを置くため、リビングを横長のかたちに

・キッチンの片隅にパントリーを

・シューズクロークを配置するため、玄関・ホールを少し大きめに

・風呂の位置を検討して、勝手口とサンルームをつなげる

・ダイニングに、子どもと一緒に勉強できるカウンターを配置



2階

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・踊り場を設けるため、階段を広めに

・子どもが走り回れるように、子ども室、廊下を広めに

・寝室には、デスク、クローゼットの位置を計画



⑥. 動線を書いて確認する

部屋のドア(建具)を設ける箇所、あるいは行き来する箇所をで図面に書いてみましょう。

私の家では

1階

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・部屋の大きさを確保するため、ムーブエリア(廊下)は極力設けない

・家族が顔を合わせやすく、にぎやかな家にするため、リビングから出入りするように

2階

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・出来る限りシンプルに

・部屋数が少ないので、一筆書きができるくらい明確に



⑦. 窓の位置を決める

最後に窓の位置を決めましょう。

その時に、

・テレビを配置する場所と窓を近づけすぎない

・トイレ、浴室、階段、廊下は窓を設ける

・南面に大きい窓(そのまま外にでることができる、掃きだし窓など)を配置する

・西面は西日を考慮し、大きすぎる窓を設けない

・ひと部屋に二箇所、窓を配置すると、換気しやすい

・クローゼットに窓は特別必要でない

・サンルーム、リビングには大きい窓を検討する

ことに注意しながら配置してみましょう。

私の家では

1階

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2階

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黄色い箇所が窓を示しています。窓の寸法や配置高さも描けたらよりgoodです。




図面作成

ゾーニング図をもとに、平面図、立面図、伏図、パース図の基本的な作成手順をご紹介します。


平面図


まずは、図面を描くソフトをダウンロードしましょう。
フリーソフトであるJw-cadのURLを貼らせて頂きますので、ダウンロードをしてみてください。(ダウンロードに抵抗ある人は、手描きでもokです。)


使い方は、以下のサイトを参照に。

手順は以下の通りです。



平面図作成の手順
①. 部屋の広さを把握して配置する
②. 柱を配置してみる
③. 窓、建具(ドア)を配置する
④. 家具や床材をデザインしてみる



①. 部屋の広さを把握して配置する

先程作成したゾーニング図をもとに図面を作成していきます。

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図面を描く前に各部屋の広さを求めます。検討する上で参考になるのが、先程にも掲げた各部屋の理想の広さ表になります。 
表の坪数を参考にしながら部屋の広さと形を決めましょう。
少し難しい人は畳1枚(910×1820mm)をパズルのように組み合わせて面積に換算してみましょう。

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面積を換算したら、各部屋をゾーニング図に落とし込んで図面作成していきます。
まずは、間仕切に一点斜線を引きましょう。(東西南北の四方向)
この一点斜線は最終的に消去しますので、手書きの人は薄めに描きます。

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私の場合、家をいびつな形にしたくなかったので、部屋の位置を少し修正して長方形内におさめました。

おそらく時間がかかると思いますがここまで出来れば、平面図は7割完成したといっても良いでしょう。



②. 柱を配置してみる

柱は普段、壁の中に隠れていますが家を支える大切な骨組みです。
図面表記は□に×を描いて表します。見せる柱(化粧柱)は指定ありませんが、区別しやすい為に塗りつぶしていることが多いです。
材寸法は105×105か、120×120が主流です。

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2000mm以内だったら好きな場所に置いてもOKですが、規則性をもたらす為910mm、1365mm、1820mmのいずれかに配置します。また、窓の両サイドや、部屋の間仕切りの「かど」に置くとGOODです。
本来なら、構造面も視野に入れるべきですが、今後のブログで紹介するので今回は気にしなくてもOKです。
文字だけではわかりづらいので、簡単な解説をつくってみました。

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間仕切寸法と一点斜線をヒントに柱を配置してみましょう。一点斜線がクロスしたところに柱を置く感覚で……

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間仕切りだけでなく、柱間も寸法表記すると位置がわかりやすいですね。



③. 窓、建具(ドア)を配置する

ゾーニングで決めた窓の位置を図面に落とし込みます。

窓の表記は

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となっております。

開け閉めしやすく大開口にも対応している引違い窓(リビングなど)、デザイン性が高いFIX窓(天窓など)、風を取り込みやすい縦すべり窓(風が通りにくい部屋)、雨が入りづらい横すべり窓(風呂やトイレなど)があり、それぞれのメリットを活かせるように計画しましょう。



窓を配置できたら、次は建具(ドア)です。

建具(ドア)の表記は

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開け閉めがしやすく、スペースをとらない片引き戸(廊下が狭い部屋など)、機密性に優れた片開き戸(リビングなど)、物を出し入れしやすい折りたたみ戸(クローゼットなど)があります。窓と同様にそれぞれの部屋にあったものを選びましょう。
窓や建具は他にも種類がありますので、気になった方は調べてみてはいかがでしょうか。



窓と建具の配置したら、私の図面を参考に、間仕切りに「壁」を描きます。

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④. 家具や床材をデザインしてみる

ここまで描いた図面を設計士さんに提出するだけでも十分OKですが、少しさみしいので家具や棚、フローリング材をデザインしてみましょう。ソファ、ダイニングテーブル、テレビ、洗濯機、キッチンカウンター、ベットなどの配置次第によっては、プランの見直しが必要な場合もあります。

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ここで自分の想いやアイデアが平面図に反映されているでしょうか。もし、想いやアイデアを反映できない、良いアイデアが思い浮かばい場合は、平面図に想いを載せて設計士さんにゆだねても良いかと。

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私が描いた図面を設計士さんに提出したところ、ほぼ私の図面通りにプランを練ってくれました。それだけでなく、平面図もデザインしてくれました。

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立面図


立面図とは、建物を東西南北の四方向から見た図面です。屋根の種類や窓の配置によって外観も変わってきます。

手順は以下の通りです。



立面図作成の手順
①. 高さと壁芯を引く
②. 窓を描く
③. 壁と屋根を描く
④. 外壁をデザインする



①.高さと壁芯を引く

東西南北、四方向のどの面を作成するか決めたら、間仕切り寸法を頼りに壁芯を一点斜線で引きます。そしてGL、土台天(または1FL)、腰天(また2FL)、軒天、屋根の高さを求めます。

GL→建物と地面が接する地盤面のことをいいます。雨水や虫の進入などを防ぎます。

土台天→「土台の天端」の略で土台上端の高さを示します。

腰天→「2階腰の天端」の略で2階の桁上端の高さを示します。

軒高→「軒の高さ」の略で2階小屋桁の上端の高さを示します。

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専門用語をおさえたところで、まずは、白い紙に1本GLラインを引いて見ましょう。
次にGLラインの上に土台天ラインを一点斜線で引きます。高さは土台の成や基礎高、基礎パッキンを考慮して500mm程度にします。
土台天ラインを引いたら腰天ラインと軒高ラインを引きます。土台天から腰天までの高さを1階の階高、腰天から軒高までの高さを2階の階高といいます。(天井の高さではないので注意。)階高は一般的に2700~3000mm程度です。

ここまではスムーズに描けるでしょう。

屋根の高さを求めます。少し難しいです。屋根の種類は切妻や寄棟、片流れ、方形などがあります。今回は切妻屋根を描きます。


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出典:「sumica」
家づくりのノウハウ - 家づくり用語集


まずは勾配を決めましょう。洋風建築は勾配は急で4~10寸勾配(洋瓦)、和風建築は3~5寸勾配(和瓦)、パラペットで屋根を隠す場合は0.5~2寸勾配(板金)が目安です。
勾配を決めたら棟木の位置を知るため、間仕切り全体の中心線を引きます。そして勾配と中心線までの寸法を掛けます。(4寸勾配なら3640×0.4=1456)勾配によって屋根の高さが変わってきます。

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②.窓を描く

平面図で描いた窓を立面図に反映させましょう。

窓の種類は
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があります。


窓の取り付け高さは土台天(1FL)から2000mmが一般的です。その他でいうと、人目が気になる部屋や、便器があるトイレは天井とスレスレの高さにしたり、和室や玄関に取りつく窓は床とスレスレに、ユニットバスは土台天(1FL)から1800mmにするケースが多いです。それぞれの部屋にあった高さ選定しましょう。

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③.壁と屋根を描く

立面図ができてきました。壁の厚みや基礎を描くと輪郭が見えてきます。
いっぽうで、屋根には防風、防火のための「破風・端隠し」がついています。150程度の成で破風を描きましょう。

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④.外壁をデザインする

一点斜線を消します。そして最後に外壁デザインしたら完成です。

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伏図


伏図を見ることで構造が把握でき、どの床がたわみやすいか、柱の配置は適切か、地震に強い家になっているかなどが確認できます。また、大工さんの柱や梁の軸組みを建てるときの設計図でもあります。

手順は以下の通りです。



立面図作成の手順
①. 土台を組む
②. 2階を組む
③. 小屋を組む
④. 母屋を組む



簡単に木造軸組の部材名称をご説明します。下図を参考にしてください。

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『1階』
・土台→軸組の最下部にあって、柱を受ける
・大引→軸組の最下部にあって、床を支える

『2階』
・梁→床や屋根などの荷重を柱に伝える材
・柱→材を垂直に立てて建物を支える

『小屋』
・束→屋根を支えるための小屋梁に用いる短い柱



①.土台を組む

実際に平面図と土台伏図を比較しながら解説します。

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【1】.外周部に土台を組む
まずは、外周部をぐるっと囲むように土台を配置してみましょう。

【2】.部屋の間仕切に土台を配置
ポイントでは平面図を見たときに一番壁が多いラインをみつけて、半分に切るようにズバンと一本通してみることです。そして途中で途切れないように、間仕切に沿って土台を配置しましょう。

【3】.大引きを組む
間仕切り全てに土台を配置したら、縦か横、材本数が少ない方向を決めて910ピッチ大引を並べます。私の自宅の場合は大引を横方向にしています。したがって、横方向全てに土台または大引が存在していることがわかります。(玄関、勝手口、ユニットバスを除く。)



②.2階を組む

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凡例:□2階柱 〇束 ×1階柱  /火打 梁近辺の数字は梁成(記載がない梁は105×105)

【1】.1階の間仕切を組む
土台と同じ感覚で、まずは外周部に梁を配置して、一番壁が多いラインをみつけ、1本通します。そして、1階の間仕切にそって梁を配置します。ポイントは、1階の柱が多いラインを意識する。そして、今の段階で2階の間仕切りは考えないことが重要です。
そうでないと、荷重が1階の柱まで伝達されず、梁成が大きくなり、コストが高くても地震に弱い家になってしまいます。

【2】.2階の間仕切を組む
1階が配置できたら2階の間仕切を組みましょう。考え方は1階と逆で、梁を通すときに、2階の柱が多いラインを選ばないのが重要です。そうでないと、梁成が大きくなり、床のたわみの原因になります。

【3】.残りの桁を並べる
大引きと同様に、縦か横、材本数が少ない方向を決めて910ピッチに梁を並べます。私の自宅の場合は縦方向にしていますね。したがって、縦方向全てに梁が存在していることがわかります。(1階の屋根部分、階段を除く。)

【4】.火打を配置
火打は、地震の横揺れを防止するための斜材です。1階の屋根がかかる箇所に配置します。方法は4マス(3640×3640)に対して出隅四か所配置します。火打を入れる桁は、中途半端に途切れておらず、長く通しているものを選びましょう。



③.小屋を組む

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凡例:×2階柱 /火打 梁近辺の数字は梁成(記載がない梁は105×105)

【1】.梁を組む
土台や2階と同様に、まずは外周部に梁を配置して、一番壁が多いラインをみつけ、1本通します。そして、2階の間仕切にそって梁を配置します。

【2】.束を配置
母屋は屋根が上がっていく水平方向に910ピッチで並べます。なので、母屋の位置をイメージして束を配置してみましょう。配置間隔は上図のように縦方向(母屋を並べるライン)は910ピッチに。横方向(1本の母屋を支えるライン)は1820ピッチに束を置きます。必要に応じて束を受ける小屋梁も追加します。

【3】.火打を配置
方法は2階と同様に4マス(3640×3640)に対して出隅四か所配置し、中途半端に途切れておらず、長く通している桁を選びましょう。



④.母屋を組む

比較的簡単です。先ほど説明しましたが、母屋は屋根が上がっていく水平方向に910ピッチで並べます。下に束が配置されているのか注意してください。

2階母屋
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1階母屋
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説明だけでは難しそうですが描いてみると意外に簡単です。パズルが得意な人はスムーズに組めると思います。今回はJWではなく私の仕事で使用している、トーアエンジニアリングのCADソフトで作成してみました。トーアエンジニアリングのCADソフトは伏図を作成すると3Dで反映されます。

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パース図


平面図、立面図、伏図の作成方法を解説しました。次はパース図です。パース図があると、どんな家を建てたいかについて、工務店と本人が意思疎通でき、スムーズに打合せができます。また、壁やフローリング、家具、カーテン、照明のデザインや窓の光の入り方など、内観がイメージしやすいです。しかしながら、パース図を手書きで描くのはなかなか難しいです。私も描けません。笑
なので、パソコンで簡単に作成しちゃいましょう。今回は簡単に3D図が作成できるSketchUpの使い方を説明します。



ダウンロード

SketchUpは無料版のSketchUpと、有料版のSketchUp Proがありました。
2018年のリリース化に伴い、 ウェブブラウザで起動するSketchUp Freeと、有料版のSketchUp Proという2商品に変更となりました。
SketchUp Proも試用期間が30日あるので、どれを選択してもOKだと思います。私の場合は、昔使っていた無料版をダウンロードしたかったので、旧バージョンのSketchUp 2017をダウンロードしました。したがって今回は、SketchUp 2017の操作方法を紹介します。


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赤く囲った箇所がSketchUp 2017になります。お使いのパソコンによってダウンロードボタンが違うので注意してください。

手順は以下の通りです。



立面図作成の手順
①. 基本操作の説明
②. 家具を追加したり壁の色を変えてみる



①.基本操作の説明

SketchUpを起動してみましょう。人が立っており、緑、赤、青の軸線があります。その三色の軸線は、水平線や垂直線を引くために活用します。
上部のメニューバーにあるピンクの消しゴムボタンで人を削除して、さっそく四角形を入力してみましょう。




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メニューバーの赤く囲んであるコマンドで四角形が描けます。





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四角形が形成できたら、メニューバーにある鉛筆マークで線を引いてみます。線が緑色になったら、緑色の軸線と並行な線が引けます。





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緑色と同様に、線が青色や赤色になると、青色や赤色の軸線と並行な線が引けます。





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次は四角形を立体化してみます。赤く囲ったコマンドで、ビルが建ったように平面図形を立体化できます。どこまでも伸びるので面白いです。





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水平、垂直どの面に対しても立体化されます。家に壁ができたみたいですね。



②.家具を追加したり壁の色を変えてみる

なんとなーく部屋の形ができてきたら、家具や窓、電化製品をダウンロードしてみましょう。





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赤く囲ったコマンドをクリック。





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別ウインドウが開き、投稿されたデータをダウンロードできます。上図はドア(door)を検索しています。(※検索は英語翻訳する。)




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ダウンロードしたドアがSketchUpデータ内に反映されました。
上部のコマンドで移動できたり……





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拡大化や回転できます。(色を変えることも可能です。)





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テレビ(tv)、窓(window)、ダイニングテーブル(dining)、冷蔵庫(refrigerator)を配置してみました。一気にリビングっぽくなってきました。





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最後に色を付けてみます。フローリング、砂利、コンクリート、芝生といった、さまざまなマテリアルを選択できます。





最後に天井、化粧梁を作成して余計な線を削除したら………





完成!!!

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リビングの扉の色が少し違うような………
まぁいいか……笑





実際のリビングはこちら

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角度は少し違いますが……





設計士さんが描いてくださったパース図はこちら

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さすがですよね……オシャレに感じます。




まとめ

・建築会社は工務店、ハウスメーカー、ビルダー、設計事務所があり、それぞれメリット、デメリットを理解して選択する

・平面図を設計士に提出するとで、建てたい家のイメージが明解に伝わり、打ち合わせがスムーズになる

・平面図の他に、立面図、伏図、パース図があるとよりgood



これで資金計画、土地、建物のまとめブログが揃いました。少し詰め込み過ぎましたが、家づくりをはじめる前に、ぜひこのブログを覗いてみて下さい。