【図面作成】立面図の描き方

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【平面図の描き方】で作成した平面図を設計士に見せれば「理想の暮らし」が十分で伝わります。なので、立面図と、今後紹介する伏図は描かなくてもOKです。「他の図面も描いてみたい!!」という人は最後までお付き合い下さい。
立面図とは、建物を東西南北の四方向から見た図面です。屋根の種類や窓の配置によって外観も変わってきます。
それでは解説していきましょう。




高さと壁芯を引く

東西南北、四方向のどの面を作成するか決めたら、間仕切り寸法を頼りに壁芯を一点斜線で引きます。そしてGL、土台天(または1FL)、腰天(また2FL)、軒天、屋根の高さを求めます。

GL→建物と地面が接する地盤面のことをいいます。雨水や虫の進入などを防ぎます。

土台天→「土台の天端」の略で土台上端の高さを示します。

腰天→「2階腰の天端」の略で2階の桁上端の高さを示します。

軒高→「軒の高さ」の略で2階小屋桁の上端の高さを示します。

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専門用語をおさえたところで、まずは、白い紙に1本GLラインを引いて見ましょう。
次にGLラインの上に土台天ラインを一点斜線で引きます。高さは土台の成や基礎高、基礎パッキンを考慮して500mm程度にします。
土台天ラインを引いたら腰天ラインと軒高ラインを引きます。土台天から腰天までの高さを1階の階高、腰天から軒高までの高さを2階の階高といいます。(天井の高さではないので注意。)階高は一般的に2700~3000mm程度です。

ここまではスムーズに描けるでしょう。

屋根の高さを求めます。少し難しいです。屋根の種類は切妻や寄棟、片流れ、方形などがあります。今回は切妻屋根を描きます。


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出典:「sumica」
家づくりのノウハウ - 家づくり用語集


まずは勾配を決めましょう。洋風建築は勾配は急で4~10寸勾配(洋瓦)、和風建築は3~5寸勾配(和瓦)、パラペットで屋根を隠す場合は0.5~2寸勾配(板金)が目安です。
勾配を決めたら棟木の位置を知るため、間仕切り全体の中心線を引きます。そして勾配と中心線までの寸法を掛けます。(4寸勾配なら3640×0.4=1456)勾配によって屋根の高さが変わってきます。

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窓を描く

平面図で描いた窓を立面図に反映させましょう。

窓の種類は
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があります。

【平面図の描き方】でも紹介しましたが、開け閉めしやすく大開口にも対応した引違い窓(リビングなど)、デザイン性が高いFIX窓(天窓など)、風を取り込みやすい縦すべり窓(風が通りにくい部屋)、雨が入りづらい横すべり窓(風呂やトイレなど)がなどあります。

窓の取り付け高さは土台天(1FL)から2000mmが一般的です。その他でいうと、人目が気になる部屋や、便器があるトイレは天井とスレスレの高さにしたり、和室や玄関に取りつく窓は床とスレスレに、ユニットバスは土台天(1FL)から1800mmにするケースが多いです。それぞれの部屋にあった高さ選定しましょう。

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壁と屋根を描く

立面図ができてきました。一点斜線の壁芯に壁の厚みや基礎を描くと輪郭が見えてきます。
いっぽうで、屋根には防風、防火のための「破風・端隠し」がついています。150程度の成で破風を描きましょう。

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外壁をデザインする

一点斜線を消します。そして最後に外壁デザインしたら完成です。

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まとめ

・立面図の描き方は①高さと壁芯を引く→窓を描く→壁と屋根を描く→外壁をデザインする

・高さの基準はGL、土台天、腰天、軒高

・土台天~腰天を1階の階高、腰天から軒高を2階の階高と呼び、2700~3000mm程度

・それぞれの部屋にふさわしい窓の高さ選定する

・屋根には防風、防火のための「破風・端隠し」がつく